そして、示談金の他に手にしたものは・・・・

保険金、会社からのお見舞金と退職金など

全額でいくらだったかは解らない。

でも、母が半分相続して、あまりの半分を4人の兄弟で四等分にして受け取るらしく

1人700万か800万円づつの定期になるはずだった



しかし・・・・・・・



母方の家族は恐ろしかった・・・・



『母の面倒も、子供たちの面倒も見るから
お金の管理はこちらでする』と言い出した。



母は、とても愚かな人間でそれを信じた



母の兄弟はたくさんいた。


酒屋をやっていただけあって口がうまい。

それに、勝てる父方の親族は居なかった




今でも影で言っていた恐ろしい言葉を忘れない。

私達家族の前では、とても優しかった母方の親族は

他の部屋で集って


「あの人が死んで、助かった・・・」
「思わぬ金が舞い込んだ・・・・」
と・・・・

顔も知らない親戚達は日に日に人数ばかり増えてきた。

お金の匂いに、人が集り始めたんだ・・・・


私は、だんだん大人を信じなくなった。

私の前では、小さいから聞いても意味なんて解らないと言わんばかりに
だんだんとエスカレートする言葉達


「金、俺らにもくれよ。」

「私、着物も欲しい。」

「みんなで、海外旅行しない。」

そんな欲だらけの母方の親族・・・・

そして、4歳なっていた私は

大人たちの言葉を忘れないように

一生懸命聞き耳をたてる事を覚えたんだ。

子供の記憶力を馬鹿にすんな!と心で思っていた。