私は拓人の耳の事を、



誰にも言わなかった。






今までと変わらない態度でいてほしいって、



拓人が言うから・・・




私は、耳のことはあまり気にしないようにして、



いつもと変わらないように心がけた。





ただ、




なるべく自分から拓人の左側にいるようにした。








拓人の耳のことを知ってから、



拓人と約束をしてから、




私たちはもっと、





絆が深まったような気が






私はしていた。