「あ、そう言えばさ南。」 私が呼ぶとすぐに南は駆けつけてきた。 ……餌を貰うときのワンコだ。 「はい、何ですか!?」 「デートっていつ?」 「明日の午後です!!」 は? 「ちょっと待て。 それって…」 「ハイ、弥生君のデートと同じ日です!!」 「…………」 南がここまで性悪な考えをするわけがない。 私は諸悪の根源であろう人物をキッと睨んだ。