「…また手にしたら、怒るからね。」




私はジトッと弥生を見つめた。




「ハァ…しゃあねぇなぁ…」




すると私の目の前が真っ暗になり、額に柔らかい感触が―――…




「…有り得ない。」



「真っ赤な顔をした女の子が居たら、まずはキスだろ?」




コイツは外国へ行けば良いと思う。




「……このキス魔野郎。」


「デートなのに無防備すぎんだよ。
南と付き合う前には慣れとけよ。」




「…………」




余計なお世話だ。