「あ! 沙羅さん居たー!!」 私を見つけると嬉しそうにソイツ、南君はやって来た。 うわぁ…凄い花のオーラが出てらぁ… しかし、真っ直ぐ私の元へ近づいて来る南は奴の手により阻止される。 「おい、コラ南!」 「わぁっ…」 首根っこを掴まれ引き戻される。 「お前のせいでまた…俺は……」 弥生だ。 いつも振られる度に南に愚痴っている。 「えぇ〜… ぼ、僕は知らないよぉ… それにそんなに僕モテないし……」 天然ワンコは罪な奴だ。