認めないから！

｢沙羅さんは…最低なんかじゃないですよ。
僕が勝手にいじけて八つ当たりしてしまったんです。
……本当に最低なのは僕の方です。｣




そんなわけないのに


でも、こんな言葉を言ってもきっと南には気休めにしかならない。




｢南のおかげで目が覚めた。ありがとう。
だからそんなに自分を責めないで。｣




｢……やっぱり沙羅さんは優しいや…｣




独り言だったのだろう。


南の敬語がなくなってたから。




｢南は私を買いかぶりすぎだよ。｣




｢そんな事ないです!!｣




そう言って南は微笑んでくれた。