「あ、あの、名前は!?」 「1年B組、弥生蘭。宜しくな。」 ――…同じ学年なんだ… クラスは違うけど。 「そっか。 一緒の学年なんだね。 宜しく。」 それだけで私は心が弾んでしまい、その場を去った。 後ろで声が聞こえた気がしたが、私の耳には入らなかった。 そうしてその後すぐにコレが俗に言う"一目惚れ"なのだと気づいた。 まだ考えの甘かった私は翌日、弥生蘭に告白したのだった。