――――――――――――――― ―――――――――― ――――― 私は目を奪われていた。 入学早々から銀髪の、目立った頭をしたアイツに。 普段の私なら絶対に関わりたくない人種だと判断し、近づかない。視界に入れない。 だけど、彼だけは違った。 何故か気になったのだ。 そしてそんな時だ。 「俺の顔ばっか見てるけど、何か付いてるか?」 見つめすぎたせいで声を掛けられてしまった。 私は当然大慌てする。 「いや…別に……」 一気に顔の熱が集まった。