認めないから!



「僕、さささ……沙羅さん…と!!」




一体何をそんなに緊張してるのか。




「沙羅さんと手、繋ぎたいです!!」




お願いします!と90度のお辞儀をして握手をするポーズみたいに手を前に差し出している。


近くを歩いていた人にプッと笑われた。



……ったく。
だから、目立つんだってば。




「今日は特別だから。」




私はそう言って南の手を握った。




「嬉しいです!」




太陽みたいな笑顔で照れながらニコリと南は笑った。


私もつられて笑みがこぼれた。