the last century


「人が多くなって来たな。」

彼が独り言のように呟く

えと………私に話し掛けてるんだよね?

「これから毎日…こうなるのかと思うだけでもう………。」

「だよなぁ……でも退屈しないかも。」

悪戯っぽく笑う彼。

え?………思考回路が追いつかない私。

「あのさぁ、もし良かったらこれから駅とかで会った時は相手してくれないかな?」

目線はずっと前を向いている。

真剣な表情が横顔から見て取れた。


「うん……。勿論だよ宜しくね。」

「ほんとに!?マジか………また駅で会わないかな………。」

そして、彼がこっちを見て思いっきり微笑んだ。

私の目を見つめる彼。


え………?


最初は笑顔だった彼が真剣な顔つきになっていく。

目つきも鋭く、けれども優しさを含んだそんな目だった。


ゆっくりと……涙を流してゆく……。


「姫……さま……何百年ぶりでしょうか……………ずっと……心待ちにしておりました。輪廻転生を繰り返し、ようやく貴女に出会えた………。」


…………根岸君?

まるで、人が変わったかのようにいや、彼なんだけど彼じゃないみたいな

今、私に姫って言ったよね?

あの夢を見てから、幻聴を聞いたりとおかしなことばかりが続いている気がする。