会計を済ませて 外に出ると 生暖かい風にむわっと包まれる。 でも、 なんだか気分は少し晴れたみたい。 大輔とよく歩いた歩道は なんだか 不自然な足取りになっちゃうけど うん。 大丈夫。 ふーーっと息を吐く。 「…送ってく。」 ナギサがポンっと頭をたたく。 なんだか、 無性に泣きそうになってしまう。 「ありがと」 無言で家路につく。