告白されて驚いて…迷った。

今圭ちゃんと付き合えば楽になれるかなって頭の中で何回も考えちゃって

でも、違って…

楽になんかなれない。

圭ちゃんに頼ってばっかじゃいけない。
これで、もし付き合って楽になれたとしても…
圭ちゃんを利用することになる。



「ごめんね」

「そっか。そんな暗い顔すんなって!…あ、一つだけ頼んでいいか?
俺のこと圭ちゃんじゃなくて
〝圭吾〟って呼んでくんね?」

そう言いながら圭ちゃんは、笑った。

きっと安心したんだと思う。
自然と涙が溢れ出てきて…圭ちゃんを圭吾って名前で呼んだ。


「圭吾…ウッ…けい…ご…ケイゴ……ズ…ウゥー…」



「…なぁ、やっぱ付き合わね?

って、ごめん。」



名前を何回も呼んで…
その度に泣いて…

いつのまにか圭吾は、私を抱きしめていた。

結局、圭吾のその言葉に甘えてしまうんだ。

静かに頷き…圭吾の背中に手を回した。

「泣きたいなら泣け。
叫びたいなら叫べ。
すぐ傍にいるんだから」

そして…
その一言が私を包み込んだ。