キス・キス・キス

「お前の顔赤いよ。なんか知ってるよな!絶対知ってるよな!」

「知らないって!知ってても言えないし!そもそも私達村民女子は村民男子に知られちゃいけない秘密がアレコレあるの!決まりごとなの!」

役場から二冊配布された、あの『床入りの方法ABC』&『床上手のイロハ』の教本だけは知られちゃいけない!これがもし健吾にバレたら、私は村民女子から総スカンをくらってしまう。

「お前だってさあ…さっきさ」

「うん!気持ちはすっごくわかるよ!納得できないよね。不可解だよね。でもね、これだけは間違いないの。村民女子の秘密は村民男子のためだけにあるの!」

「そうなのか?」

「そうですよ!」

本当は違うんですよ。村民女子の秘密の教本は、村民男子から飽きられないためにあるんですけどね。いわゆる自己保身のためだけなんです。

まあ、そうしたこともあるけど、これだけは約束するよ。村の掟とは関係なく、ずっと健吾のことだけ大事にします。

そして、ずっと愛し続けることを誓うわ。

だから早く教本にないキスと告白をしてね。