ギィー


私達は、屋上に着いた。


さっきの音は、ドアを開けた音。


私は、フェンスにもたれた。


誰も何も言わない。


沈黙が続くだけ。


私は、しびれを切らしたから口を開いた。


咲『で、どうしたの?』

仁美「………」


はぁ。無視?


もう、そろそろうざくなってきた。


でも、ここでキレたら仁美にばれるしな…


咲『何か、答えてくれないとわかんないんたけど?』

仁美「ビクッ」


私は、ちょっと強めで言った。


仁美「…咲は…蘭龍が怖くないの?」

咲『全然』


だって、あんな奴らに怖がってたも意味ないでしょう?


仁美「なんで?蘭龍のみんなが殺気を出した時、私は怖かった。でも、咲は怖がってなかった。逆に平気だった。普通の女の子は、怖がるよ?」

咲『そう。私、普通じゃないから』


なんか、仁美の言い方にイラッときた。


まるで、私が普通じゃないみたいに…