ケータイ小説 『肌』 著:マサキ


ケータイ片手に、アサミは名探偵顔負けの推理顔で断定した。

「1年の時、急に別れ話してきたのにも、何か理由があったんだよ。

あの頃のマサキの気がかりといえば、『遠距離恋愛になるから、ミオを不安にさせたくない』とか、そんなとこじゃない?

まあ、ミオが嫌って言うなら、あたしは何もしないけど……」

「こわいけど、マサキと会って話したい……!」

距離を置いた時期がウソだったかのように、すっかり元通りの関係に戻れたアサミと私。

私はアサミに、素直な想いを打ち明けていた。

今、こうしてアサミと仲良くできているように、マサキともヨリを戻せたりするのかな?

就活がうまくいかなくてもいいから、どうか、そうなってほしい……。