約束の夕方。 予定より30分も早くついたので、店内で何か食べつつ待とうかと思い出入口の扉を開いたら、ヤマはすでに到着していた。 来るの早っ……! ん……? ヤマのいる窓際の禁煙席。 テーブル席に居るのは、ヤマだけではなかった。 私達より3つくらい年上の女性が、ヤマの向かいに座っている。 わりと空いている静かな店内に、私を案内するウェイトレスの甲高い声が響くと、ヤマやその女性と目が合い、気まずい気分が増した。