高校生の子達を見ると苦しくなるのは、無意識のうちに自分の過去を重ねてしまうから。
16~18歳の頃。
私は、自他ともに認める幸せ者だったと思う。
彼氏がいて、親友がいて、夜通し遊べるような友達もいて、進路も決まってて、悩みなんてなかった。
当時、ちょっとしたことでマサキとケンカすると、私は必ずアサミに相談して解決してた。
アサミは、幼なじみでもあり親友でもある、私の大切な存在だった。
それは、大学生になっても、大人になっても、一生変わらないと思ってたのに、私達の関係は、あっという間に壊れてしまった。
私はマサキと同じ大学を目指した。
それにくっつく形で、アサミも私と同じ大学に入ることに決めた。
大学入学後は、三人で一緒に講義の時間割を決めたり、サークル見学に行った。
私達は、そんなに厳しくない映画研究会というサークルに入り、サークル活動には気まぐれに参加した。
そのうちアサミはバイト先の人と付き合うようになり、私とマサキ、そしてアサミカップルの4人で出かけたりもした。


