ケータイ小説 『肌』 著:マサキ


ヤマからの返信はすぐにきた。

《ありがと~♪

じゃあ、30日に会お!

詳しい時間や場所は、日にちが近くなったら、またメールで決めよ。

私もミオと会うの緊張するけど、それ以上に楽しみ!》


9月30日、ヤマと会う。

黙りこくったアサミを横目に、ケータイアプリでひっそり夏休みのスケジュールを更新していると、目的の駅に着いた。


ホームに降りてもアサミとの間に会話は生まれない。

なんとなく気まずかったので、私はヤマのことを報告した。

「来週、ヤマに会うよ。

卒業式以来。

ヤマ、変わったかなー?」

アサミはしかめっつらで、

「ミオ、まだアイツと仲良くしてたの?」

「うんっ。会ってはないけど、月に何回かメールしてた」

……忘れてた。

中学時代、アサミはヤマを嫌っていた。

「アイツ、誰にでも良い顔して、逆にうさんくさい。

笑顔とか猫なで声が気持ち悪かった。

ミオとも、もう切れてると思ってた」

「アサミ、そんなこと言わないの!」

ムスッとしたアサミをたしなめ、私は浮足立つ気持ちでヒロ達のいる居酒屋へ向かった。


アサミの話だと、降りた駅からすぐそばに、ヒロの先輩が働く店があるとか。