「ミオ、違うよ。
あたし、ミオに桐島のことで説教する気なんてなかったし、こんなこと言うつもりでエッチの話したわけでもない……。
ずっと、平気なフリしてたけど……。
マサキと別れてつらかった時、あたしを頼ってほしかった。
何もしてあげられなかったかもしれないけど、あたしは、桐島なんかよりミオのことよく知ってるもん……!
気晴らしに遊んだり、話聞くくらいは余裕でできたよ。
でも、ミオはあたしを避けて、桐島とそういう関係になってた……。
それって、あたしにはミオを受け止める器がなかったからだよね?
少なくとも、ミオはそう思ったからあたしに相談してくれなかったんだよね?
ミオを助けられなかったこと、後悔してるの。すごく……」
「そのことは私が悪いんだよ。
マサキと別れた時、自分が自分じゃないくらいに病んでた……。
冷静に物事の判断ができなかった。
アサミのせいじゃない。
アサミは全然、悪くないんだよ」
私は自分の想いを伝えたけど、アサミは納得がいかないらしく、不満げに唇をとがらせている。
そんなにもアサミを悩ませた過去の私をうらみつつ、私はアサミを心配した。
「さっきから様子が変だよ、どうしたの?
何か、あったの……?」
会った時から、アサミの表情は暗い。
イベント大好きで好奇心旺盛なコなのに、駅でやってた小さな催し事にもまったく興味を示さなかった。
それがとても気がかりだ。


