Raindrop~Mikoto side

小さな星たちはいつでも見守っているから、あなたの痛みや苦しみを知っている。

もうすぐ死んでしまうことも知っている。

だからここに降りてきて、彼が私のことを愛しているって言って。

彼の愛なしでは生きていけないから──


和音くんのヴァイオリンが、曲に付けられた詞を歌う。

部屋中に小さな星たちが煌めいて、『愛している』と囁く声が私に降り注ぐ。

ポンセが亡き愛妻への想いを優しく歌い上げたように、和音くんも……届かない想いを小さな星たちへ託したのか。

そう思わせる演奏だった。

どこまでも優しく響くメロディは、傷を負った私をそっと包み込む。


残酷なまでに優しい。優しすぎる。

けれど、それが愛しい……。


弾き終えた和音くんと目が合うと、彼ははっとしたように目を見開いた。

「……水琴、さん?」

躊躇いがちに声をかけられて、やっと自分が泣いていることに気づいた。