Raindrop~Mikoto side

「ごめんなさい、本当にごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」

「そんなに謝っていただかなくても大丈夫ですよ。結構楽しいですから」

「え?」

「貴女の反応が」

にこり、と爽やかに微笑む和音くん。

でも……なんだかいつもと違った。

いつもは良い生徒、良いお兄ちゃんの、素直で真面目な優等生の微笑みだったのに。

今は……小悪魔に見える。

「……律花さんに聞いたとおりだわ」

「なにか聞きましたか」

「下の子2人は幼いけれど、上のお兄ちゃんだけは子どもらしくない、って……」

「ああ、そうかもしれませんね」

和音くんはにこにこと微笑んでいるのだけれど、やっぱりちょっと意地悪だ。

面白い玩具を見つけて、どう苛めようか……なんて考えている『大人』みたい。

「……イメージが、違う……」

私の知っている和音くんは、素直で優しい“イイコ”のはずなのに。

なんて思いながら呟いたら、和音くんは表情を変えることなく言った。