Raindrop~Mikoto side

ずんずんと痛む頭と、むかむか気持ち悪い胸のせいでゆるやかだった思考回路が、徐々にスピードを上げて動き出してきた。


まさか。

まさか。

ねえ、まさか?


泥酔状態で店を出て、たまたま居合わせた清らかな純情少年を捕まえて、日ごろの憂さ晴らしのために無理やり部屋まで引きずり込んで翌日の新聞記事に青少年保護育成条例違反で21歳の大学生逮捕、なんて書かれてしまうようなことをしてしまったのではっ!


嘘、嘘、ごめんなさい。

なんてことをしてしまったの私。


バッと布団を剥いで、自分が服を着ているのか確認する。

服は昨日のワンピースのままだった。

それでも疑いが消えたわけではなく、頭の痛みも気分の悪さも忘れてゴミ箱の中を覗き込む。


ああ、律花さんになんてお詫びをしたら!

ていうか和音くんになんてお詫びをしたら!


新聞の小見出しに『こいつが犯人です』と指差される私の白黒写真が出ているのを妄想しながら「私の人生終わったぁ~」と唸り声を上げた。