Raindrop~Mikoto side

ディスプレイに映る『消去しました』の文字に、ぱたりと涙の粒が落ちる。

ぱたり、ぱたりと落ちた涙を手のひらでぐい、と拭いて。

携帯を耳に当てた。

『……はい、どうしたー?』

聞こえてきたのは、親友の低い声。それを聞いて、更にぶわっと涙が溢れてきた。

「アキちゃあぁああーん!」

『なによ』

煩そうに眉を潜めている彼女の顔を眼前に思い浮かべながら、私は泣きじゃくる。

「言った、ちゃんと言ったよ、褒めてえぇぇえー!」

『……ああ。よしよし、頑張ったな』

「頑張ったよおっ! 飲みに行こう! 愚痴らせてえぇぇえー!」

『は? いきなりは無理だって。今ユズんち……』

「じゃあ柚貴くんもー」

『無茶言うな、おばか』

「なによ、リア充めぇええー」

泣きながらそう言ったら、くすくすと軽い笑い声が聞こえてきた。

『ああ、水琴ちゃん? ちゃんとお別れ出来たみたいだね。頑張ったね』

それはアキちゃんの彼氏、草食男子な柚貴くんだった。

「ゆ、柚貴ぐん。ありがどうっ」