「じゃあ、最近の大澤の態度があからさまになってきたのも、その辺りの話からなの?」
「ええーと、そ、そんな感じ、かな」
「急に『大澤』から『祈』なんて呼び方に変わったのも、おなじ理由かな?」
「ひ!? あ、ああうん。まあそんな感じです、はい」
気付いてたの!? つーか、色々突っ込まないでよ!
内心慌てながらも頷いた。
「ふうん、そっか……」
穂積が呟くのとほぼ同時に、森じいがようやく姿を見せた。
「すまんすまん! 電話が長引いてなー。よーし、座れー。ちゃっちゃと終わらせるぞー」
おっさんのくせに長電話してんじゃねえよ! とどこからか突っ込みが入ったが、まるっと同意。
遅すぎなんだよ! 結局うちのクラスが一番遅いし!
「じゃあね、二人とも」
「え? ああ、じゃあね、穂積」
あ、穂積の質問攻めが終わったのは幸いだったかも。
森じいGJ!
って、そもそも森じいが遅いからこんな時間が発生したんだった。
やっぱ森じいが悪いんじゃん!
ぶうぶうと文句を言う生徒に辟易したのか、森じいは連絡事項もそこそこにHRを終えた。
「じゃあ、また明日ね。ミャオちゃん」
「あ、うん。じゃーね」
ようやく帰れるー、とざわざわし始めた教室内。
部活があるという琴音を見送っていたら、森じいのしゃがれ声が響いた。
「大澤ー。高原先生が職員室に来いって言ってたぞ。オマエ、なんか頼まれてたんだろ」
森じいの視線の先にいたイノリがげんなりした表情を浮かべた。
「資料整理、だ。掃除のときに捕まったんだった……」
「早く行けよー。高原先生のクラスはもうとっくにHR終わってるぞー」
「遅くなったのは森じいのせいだろ!」
「はは、そりゃそうだ」
がははと笑う森じいにしかめ面を向けてから、イノリがあたしに視線を向けた。
申し訳なさそうに小さく頭を下げるので、口パクで『手伝おうか?』と言った。
が、首を横に振られた。
「いい。悪いけど、少し待っててくれ」
それはいいけど、と頷いた。
自慢じゃないが、予定なんて何にもないしね☆
森じいと共に教室を出て行くイノリを見送った。
「ええーと、そ、そんな感じ、かな」
「急に『大澤』から『祈』なんて呼び方に変わったのも、おなじ理由かな?」
「ひ!? あ、ああうん。まあそんな感じです、はい」
気付いてたの!? つーか、色々突っ込まないでよ!
内心慌てながらも頷いた。
「ふうん、そっか……」
穂積が呟くのとほぼ同時に、森じいがようやく姿を見せた。
「すまんすまん! 電話が長引いてなー。よーし、座れー。ちゃっちゃと終わらせるぞー」
おっさんのくせに長電話してんじゃねえよ! とどこからか突っ込みが入ったが、まるっと同意。
遅すぎなんだよ! 結局うちのクラスが一番遅いし!
「じゃあね、二人とも」
「え? ああ、じゃあね、穂積」
あ、穂積の質問攻めが終わったのは幸いだったかも。
森じいGJ!
って、そもそも森じいが遅いからこんな時間が発生したんだった。
やっぱ森じいが悪いんじゃん!
ぶうぶうと文句を言う生徒に辟易したのか、森じいは連絡事項もそこそこにHRを終えた。
「じゃあ、また明日ね。ミャオちゃん」
「あ、うん。じゃーね」
ようやく帰れるー、とざわざわし始めた教室内。
部活があるという琴音を見送っていたら、森じいのしゃがれ声が響いた。
「大澤ー。高原先生が職員室に来いって言ってたぞ。オマエ、なんか頼まれてたんだろ」
森じいの視線の先にいたイノリがげんなりした表情を浮かべた。
「資料整理、だ。掃除のときに捕まったんだった……」
「早く行けよー。高原先生のクラスはもうとっくにHR終わってるぞー」
「遅くなったのは森じいのせいだろ!」
「はは、そりゃそうだ」
がははと笑う森じいにしかめ面を向けてから、イノリがあたしに視線を向けた。
申し訳なさそうに小さく頭を下げるので、口パクで『手伝おうか?』と言った。
が、首を横に振られた。
「いい。悪いけど、少し待っててくれ」
それはいいけど、と頷いた。
自慢じゃないが、予定なんて何にもないしね☆
森じいと共に教室を出て行くイノリを見送った。



