甘い疑惑

3カ月後。
体の異変に恐る恐る産婦人科へ来た鈴音。
「おめでとうございます。妊娠3カ月です。」
「え…(どうしよ…。)」

軍司とは半年一切何もしておらず、博の子だとわかっていた鈴音。
絶縁される覚悟で充子に話すことに。

博の退院祝に市野瀬家へ来た鈴音。
「お姉様…私を殺してください!」
と 土下座をし、星崎家家紋の梅鶴が入った短刀を充子に渡す。
「何バカ言ってるの?」
と 短刀を鈴音に返す充子。
「そうだ!バカなことはやめろ!」
と 博。
「私…博さんの子をみごもりました……!」
「なんだって…!?」
「うれしい…!私と同じ時期に博の子を身ごもるだなんて、私たちの絆は本物ね。」
と 鈴音の両手をにぎりしめる。
「本物の絆…。お姉様…じゃあ…」
「産みなさい。私は大歓迎よ。」
「ありがとうございます!!お姉様…!」
と 抱きついて泣く。
鈴音をやさしく抱きしめ。
「鈴音の子、認知してくださる?」
「充子がいいなら俺はいいよ。」
「ありがとう。博。」
と 笑みを浮かべる。
「ありがとう。博さん!」
と 泣きながら笑顔。
「充子…。鈴音…。」
と 2人を抱きしめた。