甘い疑惑

120万をおろし、男に渡した鈴音。
「確かに。じゃあな。」
と 鈴音の肩を2回叩いて帰っていった。
鈴音は力が抜けて地面にしゃがみこんだ。
「……お金がもうない………。(仕事みつけなきゃ…。)」

その後、鈴音は眼科で働きはじめ仕事も充子との関係もうまくいってた。


充子の妊娠を知り市野瀬家に明長が来ていた。
「本当にひさしぶりね。」
「あぁ。よかった。元気そうで。充子が妊娠したら教えてやるようにって前に母さんから言われてたことがあるんだ。今日はそれを話にきた。」
「なーに?」
「本当は三人兄妹だったってことを…。」
「…流産か死産だったの?」
「おまえと無事に生まれてきた。充子にはふたごの妹がいるんだ。すぐに、養女にだされたけど…。」
「………妹…?会いたい。どこにいるの?名前はなんていうの!?」
「武家の末裔の星崎にひきとられた。名前は初音。今どこにいるのかは…わからん……。」
梅林に案内され立ち聞きしていた鈴音はびっくりしてバッグを落とした。
「そう…。(…なんか…どこかで聞いた話ね………。)鈴音!」
「…初音って…私の…姉です……!」