「……よく来てくれたな」 「……」 雪がチラチラと降り続く中、街の路地裏で一人の男と待ち合わせていた。 月は出てなく、その場所は街灯もない。 ビルとビルの隙間から、わずかに入る街の光が二人を照らし出し、うっすらと相手を確認できる状態だ。 少し時間が経ち、街の光を反射したのか、金色の光が薄暗い中でキラッと光った。 その時……。 静まり返っていた街に銃声が響き渡った。 ーーーーーーーーーーーー