「おじさんをからかうんじゃない」




「からかってなんかいませんよ。私は本気です」



三上さんは私を黙って見つめたまま静止した。私は三上さんに真剣な眼差しを送った。






「はっ。馬鹿か君は」



三上さんは「馬鹿」という言葉をやたら強調して言い放った。




「ば、馬鹿とはなんですか!?私の愛の告白を!一世一代の告白を!!」



私は半ば涙目になりながら叫んだ。