危険な瞳に恋してる

 でも。

 次の瞬間、村崎先生は完全に『紫音』の顔して言った。




「……何しろ、お前のマクは、オレが買ったんだからな……!」





 ……!!





 ……な……なんて……コト……!

 紫音の言葉に、わたしはめまいを起こしそうだった。

 一気に、血の気が引いていくのが判る。







 そう。



 



 わたしは、ただ、紫音に買われたウリのコ以外、何者でもなかったんだ。