危険な瞳に恋してる

 ………!

 好きな人!

 や、やっぱり。

 村崎先生には、本命のヒトが、いるんじやない……って、当たり前か。

 好きな人って聞いて、何か、すごくショックだったけど。

 先生は確か。

 ……二十代後半だったはずだ。

 オトナの、しかも、すごくモテるホストのヒトが彼女の一人もいない方がおかしい。





 でも。





 ……だったら、なんで。

「……どうして、わたしを助けてくれた……の?」

 それも。

 三回も。

 わたしが聞くと。
 なぜか、村崎先生は、ふぃ、と視線を外した。

 いつでも真っ直ぐにヒトを見つめて話をするのに。

「さあな。
 ん……そうだな。
 ……最初の一回は偶然だし。
 二回目は成り行き。
 三回目は……」

 村崎先生は、天井を見た。

 ……あれ?

 何か困っている……?

 何となく、会話にキレ味がない。

 そう、何回も村崎先生と話をしてないけれど。

 それだけは、判る。

 しかも。

 心なしか……顔も紅い、なんて事は……

 も、もしかしたら……わたしの事を……好き、とか……?

 好き、だから、助けてくれる………とか?