危険な瞳に恋してる

「……自分に力が無いくせに、親の威光を借りるなんざ、ガキの猿知恵でしかない。
 しかも、借りる親の七光りが、その程度だったら使うだけ、間抜けだな」

「なんだと……!?」

 色めきたつ加藤先輩に、村崎先生は、せせら笑った。

「ガキと同レベルになるのは、気が進まないが、知りたければ教えてやる。
 ウチは、代々各省で大臣の秘書官をしている家系だ。
 その気になったら、この学校自体が消えてなくなるぞ?
 ……いいのか?」

「……う……」

「しかも、ここまでヒドく守屋に手を出したら、お前達全員、強制わいせつ罪で起訴されても文句は言えない。
 校長の息子がソレで捕まったら、マスコミがよだれをたらして追いかけてくるぞ?
 前代未聞だってな!」

「ううう……」

 加藤先輩の完全に負けだった。

 それを見て、正義の使者(ヒーロー)のハズの先生は、悪の帝王みたいな残忍な顔で微笑んだ。

「残念だったな……今度から喧嘩を売る相手は、選んだ方がいいぞ」