危険な瞳に恋してる

「……立ち入り禁止の屋上で、宴会の真っ最中ですか?
 もう、小さな子供じゃないでしょう?
 昼食ぐらい、少し静かにとってみたらどうですか?」

 ……村崎先生だ……っ!

 カギを開けて、屋上に顔を出したのは、村崎先生だった。

 これで、助けてもらえる……!


 だけど。


 助けて、と叫ぼうとした口は、男子生徒にあっという間にふさがれてしまった。

 そして、その場にいた生徒達は、わたしを隠すように村崎先生の視界を塞いだ。

 先輩たちも、突然屋上の扉が開いて驚いたみたいだった。

 けれど。

 相手が村崎先生だと思って、ナメてかかっているのだ。

 ……先生は今まで生徒を叱るどころか、大声さえ出したことさえないから。

「すみませぇん。
 俺たちもう少し静かに遊びますうぅ。
 だから、センセーは、もう職員室に帰っちゃっていいですよぉー」

 ぎゃっははははっ!

 加藤先輩が、先生を完全に莫迦にして笑った。

「……ふうん、遊びですかねぇ……」

 村崎先生も、取り巻きの生徒の中心にいる加藤先輩には、不用意に手が出せないのか。

 先輩に付き合うように笑い……





 ……いきなり、声色を変えた。



「……ふざけるな」