危険な瞳に恋してる

 加藤先輩だけじゃない。

 この場にいる、四、五人の男子生徒にいいようにされるなんて、絶対に嫌だった。



 ……でも。



 出入り口に、カギの掛かった狭い屋上で。

 十人近いヒトから逃げ切るなんて……無理だ。

 あっという間に捕まって、床に転がされ……両腕をがっちり男子生徒に押さえ込まれてしまった。

「嫌……!
 やめて、許してっ……!!」

 頼んでも、この場所にいる誰も、助けてはくれなかった。

 加藤先輩は、ニヤニヤしながら近づいてくる。

「なぁ、どうせだったら、ついでに全部見せてくれない?
 守屋の胸って……思ったよりデカイじゃん」

「いやーーっ」


 加藤先輩が、わたしの胸をもてあそぶように触ってから、三つのことが、ほぼ同時におこった。


 わたしが、ひときわ大きく叫んだのと。

 先輩が、制服のボタンをちぎるように開いて、わたしのブラを剥ぎ取ったのと。




 そして。





 がちゃがちゃっという音がして、カギの掛かっていたはずの、屋上の扉が開かれたことが。