危険な瞳に恋してる

 

 もつれるように、キングサイズのベッドに倒れこむと。

 紫音の慣れた手が。

 わたしをあっという間に、生まれたままの姿にした。

 そして、自分も服を脱ぐと、素肌でわたしを抱きしめた。

 暖かかった。

 ヒトの肌はこんなにも、気持ちよかった。

 ただ、ぎゆっと抱きしめてもらっているだけなのに。

 とても、安心で、幸せだった。

 紫音の広い胸に、耳をつけると。

 鼓動が聞こえた。

 それは。






 ……紫音の命の音だった。