危険な瞳に恋してる

「それに、今まで。
 オレも、自信過剰が過ぎてたよ。
 クールなアヤネが。
 あそこまで思いきったコトをするとは思わなかったし……」

 紫音は、わたしを抱きしめたまま、ささやいた。

「アヤネ……さんが……」

「ああ。
 ヒトを使って……もうずいぶんと前からオレの周りを探ってたらしい。
 オレが、守屋をはじめて意識した、あの雨の日の、更に前から……
 由香里が、死んだあの日からずっと……
 アヤネは、ずっとオレのコトを見てたんだって……
 昨日、警察署の面会室で叫んでたよ……」

 紫音は、わたしを抱きしめる手に、力を込めた。

「オレが、どんどん守屋に傾いていくのが嫌で……
 守屋をヤクザに抱かせようとしたり……
 いろいろちょっかいを出したり……
 最後には、オレの秘密をマスコミに流したって……」

 ぎゅっと……

 折れそうなほどに、紫音はわたしを抱きしめた。

「すまない……
 ……守屋……
 本当は……
 オレの方が、遥かに先に………
 ………お前に迷惑をかけていたんだ………!」