危険な瞳に恋してる

 掛け布団をカラダに巻いて、丸まった時。

 先に面会していた父さんたちの気配がまったく無くなるのをみはかるように。

 ……ノックもせずに入って来たヒトがいた。



「……はじめまして、かしら?
 さすがに、落ち込んでいるみたいね?」


 冷ややかな、女のヒトの声に無理やり顔を上げると……。

 そこには。



「アヤネ……さん……」

 長い髪をソバージュにして、高そうな服を来たお姉さんが、腰に、手をあてていた。

 しかも。

 お姉さんの後ろには……

 見たコトのある……最初にわたしを買おうとした……おじさんが、控えていて……。

 思わず、身を縮めた。

「あら。
 私の名前知っているなんて、なんて生意気………!
 ふん。
 今日は、坂田には、なにもさせないわよ!!」

 言った、アヤネさんは。



 ハイヒールをカツカツ鳴らして、わたしのベッドまで近づいた。

 「アナタのせいよ……!
 アナタのせいで、私の紫音は、警察に捕まっちゃったのよ……!
 しかも、あの紫音が、買春でなんて!!
 莫迦にしているわ……!」