誤解をなんとか解きたくて。

 必死に叫ぶと。

 思いのほか大きかった声に、看護師さんが飛び込んで来て、父さんや、あきらクンたちを、病室から追い出した。



 ……急に、しん、となった病室に一人、取り残されて。

 わたしは、泣きたい気分で、手を握りしめた。

 なんで、みなは急に、紫音の事情を知ってて……

 ……しかも、そんなに紫音が悪いって決めつけて、しまうんだろう……?

 父さんは、ともかく。

 あきらクンまで、あんなことを言うなんて……!



 イヤな予感に……病室についているテレビをつけて………みた。


 ………すると………






 村崎先生に会えた。







 ……最悪な形で。







『……高校教諭。
村崎音雪容疑者が、少女買春、強制わいせつの疑いで、任意同行で、事情を聞いています。
また、県警では、薬事法違反または、麻薬所持の疑いで、まだ余罪があるものとみて………』



 容疑者!!!!



 ……なんて……ことに……!!!!


 画面の中には、一切の表情をなくした村崎先生が写ってた。


 テレビの伝える、情報に。

 わたしは、また、気が遠くなりそうだった。