危険な瞳に恋してる

「……!
 てめ……いい加減にしろ!
 だからオレは、あんたが嫌いなんだ!」

「だめだよ、紫音、そんな風に、怒っちゃ……!」

 怒った紫音をわたしがあわてて止めると、あきらクンは、にまっ、と笑った。

「ほい『シオン』くん、ゲット。
 村崎を紫にかえて、音雪の音かな?
 しゃれた、呼び名じゃん。
 ……どっかで聞いた、有名なホストの名前みたいだけど」

 ホストだもん!

 紫音はたぶん、その、有名なホスト本人なんだもんっ!

 しょうがないでしょ!

 ……って。

 ええっと。

 もしかして。

 その名前、呼ばせるために、紫音に変なあだ名つけようとした……なんて、コトは……。

 わたしが驚いて見ると。

 あきらクンは、にへらっと笑って言った。

「さって、あっそびに行こう♪
 可愛いお嬢さんたちと紫音クン」

 紫音は、やってられないって肩をすくめてる。

 すごいなぁ。

 紫音に睨まれても平気なヒト。

 初めて、見た。