「「ワタシ達って、幸せよねぇ~~」」

 二人して声がハモる。


 うひゃゃゃゃ~


 それもまた、楽しくて。

 盛り上がって、笑っていると。

 隣の席の男子が、とうとう、うんざりした声を出した。

 隣で勝手に繰り換えされる、本日六回目のおノロケ話に、さすがに閉口したみたいで。

 話を聞いてやれれば、もう黙るとでも思ったらしかった。

「……で?
 あんたたちをヨメにしようとしている、ハタ迷惑な野郎って、ダレとダレよ?」

 ええええええっ。

 そんなコト。

 教えたくても、他のヒトには。

「「ひ・み・つ」」

 ……また、柴田とハモっちゃった。





 うふふふふふ。