危険な瞳に恋してる

 悪夢が……終わるような、気がする……




 もう、何年も前からオレを捉えて離さなかった悪夢から……
 


 わたしの耳に囁かれる言葉は寂しげで。




 ともすると、本当は。




 ずっと悪夢を見ていたいのかな、とも、思えたけれど。




 紫音の真剣な声に、わたしはうなづいた。




 紫音は。



 うつむき加減のわたしの顎に、そっと手を当てると。




 ゆっくり、唇を寄せて来る。





 その、甘い唇に、触れた、と思った、そのとたん。


 部屋の扉がノックされ、返事も待たずに、入って来たヒトがいた。