「あっ……起こしちゃった?」

 まだ、半分ぼんやりしている紫色の瞳に、わたしはあやまった。

 せっかくの、貴重な、短い眠りだったのに……

「……守屋……」

「は、はいっ!」

 半分怒っているようにも聞こえる口調に、わたしの背筋が伸びる。

「ご……ごめんなさ……」

「いや、もう時間だ。
 あんたは、オレの目が覚めるまで……待っててくれたのか?」

 言われて、慌てて時計を見たら……確かに。

 紫音の寝顔を見ているうちに、思いのほか、時間が早く過ぎてしまったみたいだ。

 なんだか、じたばたしているわたしを見て。

 紫音は、横になったまま、そっと微笑んだ。

「一眠りして起きたのに……すごく、気分が良いんだ」

「えっ……!
 普通、起きた後って……気分良くないの?」

「オレには、最悪。
 寝た方が、かえって疲れるくらいだよ。
 だけど、今は気分がいい……守屋のキスで目が覚めたから、かな?」

「……!」

 わたしの顔が、ぼんっと赤くなるのを、自分でも感じた。

 紫音は、笑って片目を瞑る。