危険な瞳に恋してる

 いつまでも口づけられない唇に、さすがに心配になって。

 そっと目を開けみて、驚いた。




 紫音は、意識を失っていた。




 まるで、力尽きたかのように。




 わたしを抱きしめたまま………



「紫音! 紫音! 
 村崎先生……!」


 揺すってみても、紫音は、起きるどころか、その身体のどこ一つ、うごかさなかった。





 普通に眠っている感じじゃなかった。



 ……もしかして、死………?




 なんて言葉がよぎるくらい深く意識は沈み。




 呼吸さえも、弱かった。




「先生! 先生……!」



 どうしよう!





 どうしよう!!





 先生が死んじゃったら、どうしよう!!