12年後・・・。

 「「お母さーーーーーーーーん!」」

 2人の少女が、ドロシーの元へ近づいた。

 前髪が左斜め向きに伸びていて、肩につくほどの長さの後ろ髪をおろしている少女は、ドロシーとウォレストの子、双子の姉『モカ・ドルイット』

 (ちなみに2人は結婚して、ドロシー・ドルイットになった)

 前髪がパッツンで、ボブの髪型の少女は、モカの双子の妹『ノカ・ドルイット』

 「「お父さ~ん!お母さ~ん!」」

 ノカとモカは、声を揃えて、こう言った。


 「「今日は“チュウ”しないのぉ~?」」



 子供たちは元気に言った。

 「こらっ!!//////////////////////」

 怒る母、ドロシー。

 「俺はお前らの前ではしないの。」

 気にもせず、魔術の本を読みながら話す父、ウォレスト。

 「え~。」

 可愛らしく頬を膨らますノカ。

 「じゃあさじゃあさ!あの話してよ!」

 すると、ノカとモカがドロシーにこう言った。


 「「エデンの話!!」」


 ノカとモカは、ニコっと笑いながら言う。

 すると、ドロシーはいいわよと話しだした。

 話によると、もう終盤らしい。


 「――――そして、二人のお暇様と王子様は幸せになったとさ。」

 「スゴーイ!!」

 モカが目を輝かせる。

 「じゃあさじゃあさ!今そのエデンって所行けば、その果実食べれるの?」

 ノカがドロシーに聞く。

 「その事なんだけどね・・・。」