幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「ミナト先輩っ!!」



あたしが駆け寄って声をかけると、



少しぎこちない笑顔で、あたしを見るミナトと目があった。



「事前投票、余裕の1位でしたね!! やっぱりミナト先輩の人気はスゴイです」



「人気?? みんな、ノリで投票してくれてるだけだって!! 俺の友達なんかみんなおもしろがってるからさ」



「そんなことないですよ。ミナト先輩は女子からはもちろん、男子からの投票も多かったみたいですし……。本番も頑張ってくださいね」



「ありがとう。月魅ちゃん……。この前のことも謝ってなくてごめんね」



「……大丈夫ですよ。あたし、もう気にしてませんから」



「あれ?? 今日の月魅ちゃん、なんだか大人っぽいね」



やっぱりミナトは、すぐにこうやって気づいてくれる人。



「あっ、これ?? 友だちにメイクしてもらって……」



「すごく似合ってるよ。いつもの月魅ちゃんもいいけど、今日の月魅ちゃんも好きだな」



ちょっと恥ずかしいけど、ミナトの言葉は嬉しかった。



「ありがとうございますっ……」



「ホント思うんだけど……俺って、月魅ちゃんに惚れすぎなんだよなっ。だから……」



ステージの上には、入賞者用の賞品が並んでいる。



「やっぱさ……俺は立派なトロフィーなんかより……」



ミナトは、グランプリの賞品の大きなトロフィーを見ながら、



「……月魅ちゃんの気持ちがほしいよなぁ」



と、小さくつぶやくと、



「あ、ヤベっ、俺、かなりキモいな」



我に返ったように、恥ずかしそうに苦笑いした。