幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

吐息がかかるくらいの距離にあるミナトの顔。



「月魅ちゃんの気持ちが知りたい」



あたしは後ずさりするように、後ろの壁に頭をつけた。



「ミナト先輩……??」



「教えてほしい……好きだから不安になる……好きだから知りたいんだ」



今まで大東君をどう思っているのかなんて、考えてみたこともなかった。



あたしにとって大東君は、転入生であり、同級生の男の子。



そう。ただそれだけのはずだから。



なかなかクラスに馴染もうとしない彼が気になるだけ。



きっと、それは恋愛感情とは違うんだと思う。



大東君にとってのあたしだって同じ。



他の女の子よりは気を許せたとしても、



それは、席が隣りになったのがきっかけで、単に話しやすかっただけの存在だろうし。



「好きでも……嫌いでもないです」



そう答えたあたしの頬を、



「……それは答えにはなってないよ」



ミナトは両手で包むようにして、さらにまた顔を近づけてきた。