幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「うわっ……寒っ」



グランドからの、冬の冷たい風が吹きぬけて、



あたしは、歩きながら持っていたマフラーを巻いた。



マフラーを巻くあたしの手首には、作ったばかりのミサンガ。



優君に作ってあげた2つのミサンガの1つ。



“これは、月ちゃんが着けて”



と、優君に言われて着けたもの。



ふと、見上げると、あれほど青々としていたグランドの木々も、



すっかり葉を落とし姿を変えていて、



秋から冬へと季節の流れているのを感じる。



サッカーの練習をする部員たちの息が白いのも分かる。



ついこの前が文化祭だった気がするけど、



もうすぐ2学期も終わろうとしていた。



時間だけは、こうしてどんどん過ぎていくのに、



優君とあたしは、相変わらず微妙な距離のまま。



席替えをした教室では、今までより話す機会も減ってしまった。



だけど、たまに一緒に出掛けたりして、



友だち以上……恋人未満……まさにそんな言葉がぴったりなのがあたしたち。