幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

大東君は、ステージの上から、辺りをグルっと見渡した。



目を輝かせるように大東君を見つめ、手を振る女の子たち。



手を振っても、大東君はミナトのようには応えない。



「では、自己アピールをお願いします!!」



マイクを持つと、ステージの隅にいるあたしのほうを一瞬だけ見た大東君。



そして、少しの間、そのまま無言で立っていた。



なかなか話し始めないなぁ……と思っていたら、



「……俺は他の人みたいに得意なこともなくて、ここで皆さんにお見せ出来るものが何もありません」



他の参加者のような笑顔さえ作らず、淡々とそう言った。



大東君の言葉に静まり返るグランド。



えっ……なにそれ?? 



せっかくここまで大成功で、盛り上がって終わるはずのコンテスト。



だけど、大東君はそれでもかまわずに話し続けた。