そんなことを思いながらも適当に女の相手をする。






「へぇー……まぁ、ここら辺ではよくある話だな」






(なんかね!!その人たち誰かを探してるみたいで……)





ピクッ……






女の言葉に俺の体は、ピクリと動きが止まった。





「そいつら……どんな格好してた?」






この時、俺はなぜか嫌な予感がした。






(えー?んーと。スーツ姿で…なんかSPみたいな格好しててね……)






その後の女の言葉は、一切。俺の耳には入って来なかった。






“誰かを探してた”




“スーツ姿でSPみたいな”






「………………………………」






今、俺の頭の中をよぎったのは……最悪なことだった。





まさか……アイツか?