そう感じたあたしは、マジマジと綺麗な女の顔を見た。







誰かは、分からない。





けど、誰かに似ている。






目線に気付いたのか綺麗な女は、あたしを見た。







(どうかしました?)







綺麗な女と目がバッチリ合った時、分かった。







あっ……もしかして……







「あの……失礼ですが……もしかして、尚希のお母さんですか?」







この綺麗な女は、どことなく尚希に似ている。







だって、分かるもん。







あたしは、尚希の彼女なんだから。









目の形や顔付きが、尚希と凄く似ている。








すると、女は少し驚いた表情を見せた。







だけど、直ぐに驚いた表情は消えクスリと上品な微笑みに変わった。








(えぇ、そうよ。



私は、小野原尚実……尚希の母です。)








やっぱり、あたしの勘は当たっていた。








尚希って……お母さん似??






お父さんとは、一度会ったことある。






まぁ、親子なんだしお父さんもどことなく尚希に似ていた。






けど、どちらかと言うとお母さんの方が尚希に似ている。








やっぱり、尚希もあんだけイケメンなんだから当然、お母さんも綺麗だよなぁ……