風の匂いと、白い僕。




この学校の寮は、
男子高等部寮、男子中等部寮、女子高等部寮、女子中等部寮の四つに別れている


なので、高3の先輩は2つの寮を管理しなければならないわけで
…そのぶん見張りが緩いそうです♪



それで、あたしたちが入る中等部寮は、なんと5階建て

一つのフロアがありえないくらい広いんだとか




ちなみにあたしは二階の205号室。
優奈は201号室だから結構近い!!






「ほら、優奈、おんなじ階じゃん!!」



「うん!!荷物急いで片づけて遊びに行くね」






そんなこんなで、あたしは荷物を持ってドアの前に立った



…もう誰かいるみたい。







ドアには、あたしの名前と鍵田沙織さんの名前が書いてあるプレートが貼ってあった





よしっ思い切って!!




あたしはとんとんとノックをすると、ドアを勢いよく開けた